「古清水」という名称は、制作年代が、京都で磁器が開発される江戸後期以前の、また、江戸後期であっても、磁器とは異なる京焼色絵陶器の総称として用いられています。
なお、京都に磁器が誕生すると、五条坂・清水地域が主流生産地となり、幕末にこの地域のやきものを「清水焼」と呼び始め、それ以前のやきものを総称して「古清水」の呼称を使う場合もあります。したがって、色絵ばかりでなく染付・銹絵・焼締め陶を含む、磁器誕生以前の京焼を指して「古清水」の名が使われる場合もあります。
古清水の名で呼ばれる、緑・紺色の色釉を用いた色絵陶器や、それらに赤・金彩などの色釉で絵付けされた色絵陶器は京都らしい優雅な情感にあふれています。
下の12枚は、京都市の要請を受け、松斎窯が古清水の手法をアレンジして
12ヶ月「京のうつろひ」を表現した飾り皿です。(京都市収蔵)
龍安寺つくばいと寒椿 |
金閣寺と紅白梅 |
大原女と早春花 |
天竜寺としだれ桜 |
葵祭りと藤花 |
平安神宮の菖蒲 |
祇園祭 |
大文字 |
嵯峨野中秋の月 |
初秋の嵐山 |
光悦寺の紅葉 |
東福寺雪の枯山水 |
古清水の特色としては、段重ね・銚子・硯箱など、それまで木工、漆器などで作っていた品々をやきもので制作していること、また、器形も雅楽の笙、和綴冊子本などの造形が巧みにとりいれられている点があります。さらに、文様には西陣織・友禅染・京蒔絵などを転用した典雅なデザインがあります。
古清水喰籠 |
古清水ぽっと |
古清水香合 |